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カテゴリ:本業は訪問美容師( 60 )
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優しい言葉・・
今日のように暑い日は、頭の先から顔全体が汗だらけ・・
汗をタオルで拭き取りながら、いつもお伺いする施設でカットをさせていただいていた。

帰り際、いつも声をかけてくださる、おばあちゃんに呼び止められた。
髪の相談は受けるけど、家族さんが行きつけの美容室に連れて行かれる。

「ここんとこ、もう長いでしょ?」
「上は大丈夫だけど襟足が長いかもしれませんね・・これから暑くなるからね」
「そろそろ切ったほうが良いかいね」

いつものように髪の相談を受けていると、急に照れ笑いをされた・・

「私ねえ、もう足が立たんようになって、あっちこっちがいけんようになったわ・・もう頭も・・
たまにおかしなこと言っとるでしょ?」

数年前から、少しずつ老いていかれるその姿は、ご自身が気づかれるほど急速に進んでいる。
車椅子の横にしゃがむ私の手をとり、こうおっしゃった・・


「あんた、よう頑張っとる・・」


目頭があつくなり頬をつたう・・
こんなときは大粒の汗が、涙をそっと包んでくれる





Top▲ by veronica-t | 2010-06-04 14:26 | 本業は訪問美容師 | Comments(28)
いつまでも綺麗でいて欲しい
職員さんに「ちょっと、会っていただきたい人がいるんですけど・・」
そう言われて、そのお客様の部屋に通された。
施設では、担当をしていただく職員さんが決まっているところもあり、心のケアを含めて、髪のことも事前に相談していただくことが多くなりました。
ご本人さま、家族さま、職員さんのお話を聞かせていただきながら、髪のお手入れの内容・日程・場所などを決めていきます。
ご家庭にお伺いするときも、そのつどお話をさせていただいています。
お天気が良いときには、好きな景色が見える外ですることもあります。


車椅子に座っていらっしゃる、背筋をピンとのばされた品のあるおばあちゃん。
髪は少しパーマが残り、毛先には染められたところが残っている。

「娘さんから髪を頼まれたんですが・・
パッツンと切った感じじゃなくて、自然な感じで、
元気なときのようにお洒落にして欲しいそうです。」

その言葉を聞かれたお客様は、笑いながら
「そんなこと言われてもね・・」と、初めてお会いする私に気を使ってくださった。


- 母には、いつまでも綺麗でいて欲しい -


パーマと毛染め
どちらも出来そうにないお客様の体調・・
それなら、カットでお洒落に似合うスタイルを見つけよう。


カットの仕上げは、リズムカルに
ちょっとブローでボリュームを出して
仕上げにスプレーを少しだけ
お化粧しなくても生き生きして見えるように、眉を綺麗に整える
どうしても、施設での髪のお手入れになりますと、限られた時間にさせていただくことが多いです。
何人かいらっしゃると、終わるころには、次の方がいらっしゃいます。
今、お伺いさせていただいている施設では、利用者さん(お客様)ひとりひとりを大切にされていて、担当者の方と相談しながら、時間や場所などそれぞれに合わせています。
ほんの数分でも体調の変化はあり、その時間をスムーズに敏速にする必要はあります。
でも、ほんの少しでも、心豊かになれる時間であれば・・そう願っています。
眉を整えることも、お顔の表情も若々しくなります。
鏡を覗かれて、今のご自身に向き合われるとき、それはとても緊張する瞬間です。


お客様は、ピンと背筋をのばして、目をつぶって微笑まれた。


「鏡で、見てみられますか?」 
「そうねぇ〜見てみようかしら」 体調を崩されてから、鏡は見られなくなっていたそうです


少し痴呆があるお客様・・
「この前も、あなたにしていただいたわね
ちょっと短めに切っていただいたのよね」

記憶をたどりながら、前回の髪のお手入れを思い出してくださった。
別に詳しいデーターはありませんが、痴呆の方で、とくに女性の方は髪を手入れしてもらった記憶は残っています。
そして、髪を手入れさせていただいている間、とても落ち着いた表情で、終わると生き生きした表情に変わります。
女性は、いくつになられても女性です。 綺麗になりたい想いは誰にもあると思います。



「あなたのような人がいてくれて、とても助かるわ
娘に見せなきゃね」


ほんの少し、美容室でのお手入れを再現する
Top▲ by veronica-t | 2010-05-13 07:45 | 本業は訪問美容師 | Comments(0)
待っていてくださること
今日お伺いする先は、ゼンリン地図にも載ってなくて、ネットの地図で検索しても分からず、表札もないし目印もないから、近くに来たら電話するようになっていた。

電話すると、いつも酸素をしていらっしゃるというお客様が、
「では、家の前で待ってます」と言って電話を切られた。

酸素をしていらっしゃる・・
お客様は電話を持っていらっしゃらない・・


急がないと!!!


狭い道をUターンし、今来た道を戻る。
しばらく戻ると、新築の家の庭に、手を足のももあたりに置き、少し腰の曲がったおじいさんが立っていらっしゃった。

「いやあ〜 なんの目印もないもんで・・すみませんね」と言って、そのまま奥の部屋まで案内してくださった。
通された部屋には、酸素ボンベが並び、長いホースのついた機械が置かれている。
そして椅子に倒れ込むように腰かけて、急いで酸素の管をつけられた。
肩を大きく動かしながら、ゆっくりと大きく息を吸い呼吸を合わせていらっしゃった。


かたときも酸素が外せないのに・・
こんなに苦しいのに・・
感謝の気持ちと、申し分けない気持ちでいっぱいになりました。


私にできること・・
少しでも楽なように鼻から酸素の管が取れないように、耳にかけられた管を片手で持ちながらカットする。
バリカンの刃を、耳のうしろの生え際ぎりぎりに当ててカットする。
バリカンの刃が、細い管に当たらないように・・
お客様の様子に細心の注意を心がけて・・
日当たりの良い部屋で、しばらくお客様の昔話に耳を傾ける。


カットが終わり、帰り際にこうおっしゃった・・。


「これで家も分かられたことだから、これからもよろしくお願いしますけんね」
Top▲ by veronica-t | 2010-04-17 23:14 | 本業は訪問美容師 | Comments(0)
忘れない
「長さは どのくらいにしましょうか?」
そうお聞きしながら、いつもと同じくらいの長さにハサミを入れると、
職員さんが、ご家族さまからの要望を伝えてくださった。

いつもの長さは、耳の真ん中くらい
今日は耳を全部出すくらい短く・・
お客様に問うこともなく、それでも似合うようにしながら耳を出す。


今では、それが何を意味するか分かるようになった・・。


お客様は、ご自分の髪が、いつもより短かなことは気にせずに
いつものお話を繰り返される。

でも、今日はちょっと違う・・

毎回、同じ美容院のお話をされるから、聞いている私も場所はわからなくても名前は覚えるほど・・
でも、今日はお店の名前が出てこない。

そして、いつもなら私の顔は覚えてくださっていた。でも・・
「いつだったか、こうやって髪を切ってもらったけど、あなたと違う人だったかしら?」

「ずっと私がさせていただいてますよ」
「あら、私へんよね〜いろいろなこと忘れたみたい」
そして、いつものお話は、今までよりも多く繰り返される・・


お客様が私のことを忘れられても、私はお客様のこと、ちゃんと覚えていますから



・・忘れないから・・
Top▲ by veronica-t | 2010-04-11 22:53 | 本業は訪問美容師 | Comments(4)
捨てれないもの・・
免許の更新で、カード入れから免許証を取り出すと、
その奥から、一枚の名刺も一緒に出てきました。


b0169869_102471.jpg

一枚の名刺・・

高校を卒業して、すぐに勤め始めた美容室での「シャンプー」の指名の名刺。
これが、私にとって捨てれない「大切なもの」です。



そして今日、その捨てれないものに誓った・・
もう一度、自分にかえろうと・・




- 一枚の名刺 -
Top▲ by veronica-t | 2010-04-08 18:22 | 本業は訪問美容師 | Comments(10)
折り紙の記憶とともに・・
本業で、これからもつながる大切な仕事は、婚礼の参列者の着付け。

着付けの練習をしながら、遠い子どものころの記憶がよぎる・・

・・「折り紙」・・b0169869_1645941.jpg

折り紙は、ひとつずつ丁寧に角を合わせて折っていく
きちんと角を合わせて、ピシッと折る。
子どものころ、折り紙を折るのが好きだった・・

着物の着付けは、まるで「折り紙」のよう・・



b0169869_16521842.jpg
当日までに、ひとり15分以内に着付けする・・
なんとかそのタイムがクリアできるようになった。

でも、肩も指もパンパン・・。
いろんなことを考えないようにしようとしても
あれもしないと・・と気持ちが焦る。




遠い「折り紙」の記憶とともに、気持ちを着付けの練習に集中させる・・

あと数日、着付けに専念しよう・・。
Top▲ by veronica-t | 2010-03-25 21:31 | 本業は訪問美容師 | Comments(2)
軽くなった・・
天気になり一日の気温が高く安定した日
「今日、来て欲しい」と、突然電話が鳴る

こんな日でないと、そのお客様は動けないから
ここ数ヶ月、一日のうちで一番安定した気温の昼頃にお伺いする


「もうずっとシャンプーしとらんけん、汚れとるけど、すまんね・・」
1ヶ月前、やはりこうしてお伺いしてから初めてのシャンプーになる

カットの間、ご主人が離れたお風呂場からバケツいっぱいのお湯を2杯運ばれる

「ここに置いとくけんね 母ちゃん綺麗にしてもら〜だよ」
そう言って、暖房のぬくもりが出ないように戸を閉められた


「汚れとるけんね・・」
痒さも汚れにも限界を感じられるお客様の髪に、1ヶ月ぶりにお湯を通す

バケツいっぱいのお湯は、ご主人の「綺麗にしてもら〜だ」の気持ちがこもる
そして、「これが良いいうもんで」と、使いなれたシャンプー剤を差し出された


通常、シャンプーは2度洗い
たっぷりのきめ細かな泡をたて、髪の汚れを包み落とす

しかし、その髪は、予備洗いを少ししても泡がたたない
予備洗いが5回を越えたころ、やっときめ細やかな泡が髪全体を包みこむ


「耳ん後ろが痒いでな でもほらベタ〜ッとしとって触られんかった」
予備洗いも含めて、お客様の髪を10回近く洗ったころ、
「気持ち良かった・・」と、小さな喜びを噛み締めた声が聞こえた


そして微笑みながら、おっしゃった

「軽くなった・・」と・・・
Top▲ by veronica-t | 2010-03-14 23:57 | 本業は訪問美容師 | Comments(4)
わたしの居場所
大きな窓越しに、やわらかな春の日差しが入ってきます。
施設の大きな窓のある広場に、いつものようにシートを敷き、椅子を置き、手際よく「おひとりさま限定美容室」の開店準備をします。


「よろしくお願いしま〜す!」

職員さんに連れられて、お客様の到着です。
その時々で座っていただく椅子も変わり、道具も異なる美容室には特別な決まりはありません。
お客様のそのときの体調に合わせて、髪のお手入れをさせていただくだけですから・・


「今日は、どんな風にしましょうか?
鏡で見てみられますか・・?」

そうそう普通の美容室と違うのは、ド〜ンっと最初から鏡が置いてないこと・・
ひとことお聞きしてから、お客様の左側にしゃがみ、お顔の見えるくらいの鏡をさりげなくお出しします。



カットして毛染めやパーマの待ち時間・・
お客様の様子をみながら、その時間を過ごします。

大きな窓の外には、色とりどりの花の木が、その小さなつぼみが膨らむのを待ってます。

「今日はお天気が良いですね」
お客様の視線は、春の気配のする園庭へ・・
「あら、本当に・・
あら、花が咲きそうだね」

お客様の椅子の左下に少し姿が見えるように座り、しばらくご一緒に外を眺めます。

b0169869_8323876.jpg

お客様の椅子の左下・・ここが私の居場所です。
Top▲ by veronica-t | 2010-03-14 07:49 | 本業は訪問美容師 | Comments(2)
ことば
今日も、いつもの笑顔に出会う。


お客様の襟足に手をあてながら、目が合うと、
「ここ、短くて良いですか?」と、ゆっくり口を大きく動かす。


「あ、こちらのおばあちゃん、ほとんど耳聞こえないですから、メモを持って来ましょうか?」
初めて見かけた職員さんが、その様子を見て、気を利かせてくださった。
それを丁寧にお断りして、また、お客様と目を合わす。

私の手帳には、以前このお客様と筆談したメモ書きが残っている。
今では、その手帳の出番もほとんどなく、目で「ことば」を交わす。


髪の毛のクセも、生えグセも、お客様の好みの長さも、覚えている。
そしてお客様も、私が次何をするのか、覚えてくださっている。



「ことば」・・目で通じる言葉を知る。
Top▲ by veronica-t | 2010-03-04 22:36 | 本業は訪問美容師 | Comments(2)
私スタイル - たかっちセット改造(足)
訪問美容師に決まったスタイルはなく、道具ひとつにしても自分で手探りで探してきました。
シャンプーセットは、そのなかでも本当に時間をかけてきた大切な道具です。
広島のたかっちさんから譲っていただいた「たかっちセット」を、私スタイルに改造して、今年で3年目になります。
その安定感、機能性は、本当に優れています。

今回、ご紹介するのは「シャンプーセットの足」の改造です。


- シャンプーセットの足の補強 -

〈なぜ補強をするのか〉
・shampoo bowlの足とのジョイント部分への負担を減らす。
・トリートメント時にshampoo bowl内にお湯をためたいと、当初考えていた。
・とにかく、大切に使いたいと思った。


〈補強の仕方〉    
・shampoo bowlを下から支えるように、足を改造した。
・足の土台部分を、しっかり溶接した。


〈改造した様子〉

- 1. 足にshampoo bowlを乗せた状態 -
b0169869_225089.jpg
たかっちさんのHPより、もとの形と比べてください。
shampoo bowlを支える、三角の土台をつけました。
足下のH型の部分の溶接を、さらに強化しています。



- 2. 足の全景 -
b0169869_232486.jpg
これが、shampoo bowlを外した状態です。
三角の土台をつけた部分は、ネジで上下に位置を変えられるようになっていました。
収納時には、下までさげて横にすると邪魔になりません。



- 3. 補強部分(横) -
b0169869_2252828.jpg
◆が上で、shampoo bowlがのります。◇が、それを支えています。
シンプルな緩やかなラインで強度を出しています。



- 4. 補強部分(上) -
b0169869_2253938.jpg
上から見たら、こんな感じです。
薄いスポンジを貼って、shampoo bowlを置くときの衝撃を和らげています。



- 5. 補強部分(下) -
b0169869_2255346.jpg
下から見たら、こんな感じです。
◇で、下からしっかり支えています。



- 6. 幅 -
b0169869_226921.jpg
幅は、◆が3cm、◇が2.5cm。 厚みは両方とも3mm程度です。
強度+持ち運びの負担を考えて、この幅と厚みが、一番ベストだということになりました。





- 関わってくださった人 -
   アドバイス・デザイン 〜 しまね自然の学校 代表
   溶接・加工 〜 勝部溶接所
    




- 追記 -
「私スタイル」になるまで、いろいろなかたの知恵と協力をいただきました。
これを「感謝」という言葉で、簡単に表現できるものではありません。

関わってくださった皆様への感謝の気持ちを込めて、私が皆さんにしていただいたように、これから訪問美容を始めようとされる方に、自分の知り得たことを伝え役立てていただければと思います。

また、「たかっちセット」の改造を書くことに、快く了解をしてくださった たかっちさんに感謝いたします。
Top▲ by veronica-t | 2010-02-21 02:21 | 本業は訪問美容師 | Comments(6)
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