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蕨の採れるころになると思い出す・・
小学校のころ、春の遠足といえば、今の子どもらのようなバス遠足ではなく、1年生から6年生まで全校生徒で歩いて出かけた。 行き先は、川向こうの斐川町にある「ひむろ牧場」と、なぜか毎年決まっていた。 小学校に入学して、初めての遠足のとき・・ 斐伊川に架かる山田橋(潜水橋)は、当時は板の橋で、その板の隙間からは川の流れる様子が見えた。 隙間の開いた板は、足元を見ていないと危ないし、足元を見るとその水の流れで目が回り、とても怖かったのを覚えている。 やっとの思いで橋を渡り終え、今度はいくつもの山を越えて、山のてっぺんにある牧場へと向かう。 その道のりは遠く、赤土の斜面で何度も休憩をした。 どのくらい歩いただろう・・ 遠くで牛の鳴き声が聞こえてくる。 もう少しだ・・ 背伸びをすれば、青い空に手が届くように思えた。 足元を見れば、あたり一面の牧草と可愛らしい草花が、私たちをむかえてくれる。 先生からの注意事項を聞いて袋を持ち、私たちは早速「わらび採り」を始めた。 牧草の合間から、たくさんの蕨が生えている。 それはいくら採っても減らない。 単純な作業なのに、みな宝物を採るように楽しそうに「わらび採り」をした。 「こっちに たくさん生えとるよ〜」 上級生の掛け声に下級生は集まる。 しばらくすると、袋は蕨でいっぱいになった。 「は〜い じゃあ この大きな袋に入れてください おうちに持って帰るのは 取っておきなさいね」 先生に言われるまま、袋いっぱいの蕨を、我が家の分ほど別にして大きな袋にうつす。 大きな袋は、すぐにいっぱいになり、車で来られた先生に渡される。 その車を見送りながら、私たちは自由時間を楽しんだ。 中学になったころ、あの遠足を懐かしく思い出すようになった。 しかし、あの車に乗せられたたくさんの蕨は、どこに行ったのだろう・・。 その疑問が解けたのは、大人になり恩師と小学校のころの話をしていたときだった。 「ああ、蕨ね〜あのまま業者さんに渡すのよ」 「それが、あなたたちのノートや鉛筆、消しゴムや、黒板のチョークになるのよ」 知らなかった・・ ある人が言った「じゃあ、児童は労働させられてたってこと?!」 ・・労働・・?・・ 私は今、あの小学校の遠足が、とても懐かしい。 遠足からの帰り道・・ 山道を歌をうたいながら歩き 橋を渡るとき、板の隙間から見える川の流れに、やはり目をまわし 土手を登ると、懐かしい上津の田畑が広がり 畦道を歩きながら、遠足のおやつで残った、まだ緑色の酸っぱい蜜柑を頬張る 夕日に照らされた影は、どんどん長くなり 日に焼けた肌に、少し肌寒い春風が心地良く感じた 蕨が採れるころになると思う・・ この田舎に生まれ育って良かったと・・。 Top▲
by veronica-t
| 2010-04-28 07:14
| 風の谷から
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Comments(4)
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green-field-souko at 2010-04-29 07:05
ああ、いいなあ、こういう風景。
ワラビ労働が自分たちの学用品になったんだね。 こういう子ども達は、きっと、ちゃんと生きていける子に育つと思います。 うんうん、わたしもすこしずつ、田舎を受け入れている気がしています。 よくもわるくも、田舎体験があって現在の自分があるわけだから。 とはいえ、こちらの地域に染まりたくないと思いつつ、ふんばっていますけどw ↑玉葱が心配ですね。こちらも種蒔きが遅れています。寒いです。
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t-haruno at 2010-04-29 20:00
そのワラビ、そのうち、給食になって児童のところに戻ってきてたりして・・・?
ああ、でも、私やtaeさんの小学生の頃の給食って、 洋食が一番!みたいなところがあったから、山菜は、使われなかったかな?あまり。 今なら、山菜おこわとか、ワラビを甘辛く炊いたのとか、給食に出てきそうですよね。 歌を歌いながら歩く。 これ、つくづく子供の時じゃないとできないことだと思います。 今、やれ、やっていいのよ~~~と言われても・・・ねぇ。 子供時代の豊かな思い出。 本当に、宝物ですね。
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veronica-t at 2010-04-30 00:41
草子さん
そうだったんです。大人になるまで知らなかった・・。 でも、良い時代だったなって思います。(笑) そっか〜、草子さんも少しずつ・・ それで良いと思います。 私も少しずつ、こうしてブログに書いたり、訪れてくださったみなさんにお話しながら、ここって良いところなんだよねと確認をしてるみたいです。(笑) こんな気持ちを抱いている人って、他にいないのかと思ってました。(笑) 玉葱、師匠が聞いたのは、苗のころの天候と関係があるとか・・ はやくあったかくなると良いですね〜
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veronica-t at 2010-04-30 07:43
はるのさん
もしかしたら、ほんとそうだったかも・・(笑) あ、でもそうでしたよね〜なんか洋食が多かったです。 今の子どもらのように、和食を見直されたのは、私たち世代よりずっと後だったかもしれません。 子どもが「箸持っていかんといけん」と、言ったとき、給食に箸?と驚いたのを覚えてます。 箸って当たり前のことなんですけどね。(笑) 歌をうたいながら、ほんと子どものころじゃないとできないことですよね。(笑) 小学校からの帰り道、毎日のように歌ってました。 友達と手をつなぎ、ひとりが目をつぶって歌いながら歩いてたら、二人とも目をつぶってて、田んぼに落ちたこともあったっけ。(笑) でも、目をつぶると、風や香りを感じれて楽しかったですよ。 落ちたとき・・二人とも凄く驚いたけれど、おかしくって笑い転げながら帰りました。 今の子どもらは団体での下校なので、みちくさとか、こんな経験ができないのが可哀想だと思います・・。
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